2022年5月18日、VFRは、ドローンに対するLINEを活用したカスタマーサポートサービス「VFRカスタマーコネクト」の提供を、2022年4月26日より開始したことを発表した。LINEを活用したカスタマーサポートの仕組みはトランスコスモスが構築した。まずはSOTENのサポートから開始し、今後は他の機種にも対応していく予定だ。

 現在、ドローンの飛行履歴は機種やアカウントごとに紐づいたものとなっており、複数のドローンを利用するユーザには管理しづらいものとなっている。また、企業・組織で飛行履歴をまとめて管理することも難しい状況である。国産ドローン「SOTEN(蒼天)」の販売開始に伴う活用機会の拡大により、今後複数のドローンを運用するケースの増加が予想されることから、飛行履歴やユーザ管理を簡便に行える同サービスの提供開始に至ったという。同サービスでは飛行業務中の電子マニュアル閲覧や、機体に関する問い合わせにも対応する。

 トランスコスモスは同サービスの開始に伴い、LINEを活用したカスタマーサポートの仕組みを構築。LINE公式アカウントの開設から運用、顧客コミュニケーションまで、LINEの法人向けサービスのノウハウと技術⼒を活かし、短期間で構築、実装を実現した。

 VFRカスタマーコネクトには3つの特長があり、いずれも“カンタン”にこだわったものになっている。

1. LINEでドローン業務をカンタン管理

・ユーザ登録、機体登録
 SOTENの梱包箱に貼付されたQRコードをスマホで読み取ることで、LINE公式アカウントへの友だち追加、ユーザ登録、機体登録が一括で可能。

・飛行履歴管理
 LINE公式アカウントでは、アプリをタップするだけで免許制度を想定した飛行履歴を自動でスマートフォンに保存。いつでも必要な記録を選択して、ダウンロード可能。
 飛行履歴内容は、ユーザ氏名(手入力)、メールアドレス(手入力)、VFR型番、VFR S/N、シリアル番号、飛行開始日時・終了日時、飛行地域の緯度/経度、飛行地域都市名、天気、風速、風向。

2. LINEを通じたカンタン情報入手
 ソフトウェア等の最新情報をLINE上で入手可能なため、ユーザは定期的にサイトを確認する必要がない。また、VFR独自のカスタマーサポート契約を申し込んだ場合はLINEからウェブ会議サポート予約窓口へアクセスが可能。

3. 電子マニュアルでカンタン運用支援
 スマホやタブレットで確認できる「電子マニュアル」を用意。写真や動画で解説しているため、直感的に操作・運用を理解できる。顧客からの問い合わせが多い内容については随時マニュアルを更新する。