VFRは2021年12月10日、ドローンの国内における社会実装を加速していくための生産拠点として、長野県安曇野市に「Azumino SORA Factory」を開設した。

 これまで開発試作・量産試作は「VFR インキュベーションHUB」で行い、量産以降は関連会社であるVAIOに生産を委託してきたが、多様な市場ニーズに即応するため、開発試作はインキュベーションHUBにて行い、量産試作・量産以降については順次Azumino SORA Factoryで行うとしている。

インキュベーションHUBでドローンを調整する様子

 同社は昨年開設したインキュベーションHUBで開発試作・量産試作を行ってきたが、開発機種が増えたことや、小型から大型まで多種多様なドローンのニーズを受け、同施設のみでは開発から量産試作までを行うことが難しくなったという。
 また、経済産業省が目標としている2022年度での有人地帯における目視外飛行(レベル4)の実現には、新素材・新構造の開発試作、量産におけるより高い品質管理が必要となる。

 こうした背景からインキュベーションHUBをレベル4の機体実現に向けた開発試作の拠点とし、新たに開設するAzumino SORA Factoryを量産試作・量産の拠点とする。また、Azumino SORA Factoryでは組み立てだけでなく、試作の構造変更に迅速に対応するため、3Dプリンターを活用した部品提案の環境も整えるとしている。今後も新たな設備を導入し、量産現場から開発にフィードバックする場所としても活用する方針だ。

Azumino SORA Factory 開所式の様子