2022年5月16日、名張自動車学校は、三重県名張市に「ジャパンアグリサービス三重教習所」「ジャパンアグリサービス三重整備所」を4月8日に開設したことを発表した。

 DJI JAPANが運営するドローンの産業パイロット教育・訓練機関UTCが農業専門に新設した「UTC農業ドローン協議会」から指定を受けた教習施設として、農業ドローンオペレーターの育成・機体販売・メンテナンスまでトータルにサポートする。

 折りたたみ式のマルチローター型ドローン「DJI AGRAS T10・T30・MG-1」は、農薬・肥料および除草剤など、さまざまな散布を高精度に行うことができる。導入には専用の技術認定証が必要となり、同教習所では、UTC農業ドローン協議会のカリキュラムに沿って座学講習、訓練飛行を行い、試験を経て機体の取扱いに必要なオペレーター免許(技術認定証)を発行する。

 技能講習は少人数で実施し、技量に応じた指導を行う。初心者や若年層、高齢まで、現場において安全に運用しながら、効率的で正確な散布が行える農業用ドローンの知識や操作技術を身につける。講習は固定日を定めず、受講生の都合に合わせて日程を調整。実技教習は実機を使用し、屋外でT10を飛行させ、操縦や散布、自動飛行の訓練を行う。

 発行する免許には操縦者の傷害保険が無償付帯。また、DJIの機体には、操作ミスやドリフト事故による賠償責任についても対象となる三井住友海上火災保険の賠償責任保険が無償付帯する。

 同スクールは、DJI農業ドローン正規販売、UTC農業ドローン協議会指定教習所、指定整備所として、資格取得から機体の購入、整備、点検、修理や散布に関わる手続きなど全てをトータルにサポート。農業ドローンによる散布飛行で必要となる飛行申請にも対応する。

 DJI保証期間内の無償修理などは通常メーカーに返送するが、同整備所においてワンストップで対応でき、購入後の保守整備や点検、修理などのアフターサポート、予期しないトラブルや事故にも対応できるようDJI認定の整備士が4名在籍。他社で購入したDJI農業ドローンの点検等のサポートも行うとしている。