2022年5月10日、ニックスは、同社のドローン搭載用アタッチメントユニットを展開するDRONE ACTIVATION事業(以下、D-ACT)において、農業分野での使用を想定したドローンアタッチメント散布機の粒剤散布装置「粒剤散布機」の試験販売を実施することを発表した。

 一つのアタッチメントユニットで肥料・薬剤・種子の散布が可能。インペラと吐出口の配置を工夫したことで、詰まることなく複数粒剤を散布できる。粒剤の使用範囲は粒径0.5mm~6.0mmとなる。

 従来方式では四角い圃場での蒔きムラや、隣の圃場に蒔いてしまう可能性があるという課題があったが、同アタッチメントはドローンの真下を含めた帯状散布により、圃場全体に効率よく均一に散布することができる。

従来方式(左)、ニックス独自方式(右)。黄色部分が粒材散布幅。

【製品仕様】
サイズ:横340mm×奥行231mm×高さ154mm
重量:1.9kg(タンク含めず)
タンク容量:10L
散布可能物:粒材(粒子径0.5mm~6.0mmの範囲)
吐出方式:インペラ方式
吐出量:最大10kg/分(1キロ粒剤(3mm)実施時)
吐出量調整:180通り

 D-ACTはニックスの新規事業として、2020年9月よりドローン搭載用アタッチメントの開発に着手。同社のプラスチック素材開発力、機構やメカ設計力をベースに開発、事業推進を行っている。現在は、物流、農業、レスキューの3つの分野に重点を置いている。