2022年4月13日、炎重工は、小型給餌器を搭載した給餌用ロボットを発売した。自律または遠隔操作によって水上を走行し、餌を散布する。

 全長は約1m、重さも6kg程度のため、生簀から生簀への移動や、事務所から養殖場への移動などを1人で行うことができる。水中の生物を傷つけないようスクリュー方式ではなく、水上部にプロペラの推進器を搭載した。

小型給餌・薬剤散布ロボット

 養殖において、給餌は最も重要な生産工程の1つである。魚やエビなどの養殖対象を効率よく成長させるには、効果的・効率的な給餌が欠かせない。増肉計数を最適化するため、曜日・時刻・天候に関わらず計画的な給餌が必要となる。
 現在は人手による給餌や、生簀などに設置した給餌器からの給餌が主流となっているが、人手による給餌は負担が大きく、既存の自動給餌器のように定位置からの自動給餌は残餌が特定のエリアに堆積しがちで、水質汚染や病気の原因となる可能性がある。

【製品概要】

 同社は、純国産水上ドローン「Marine Drone」の開発や、さまざまな実証を行ってきており、今後、屋外作業の自動化・遠隔化のため、Marine Droneを用いた水上作業の自動化を進めていくとしている。