2022年4月12日、FullDepthは、三井住友海上火災保険(以下、三井住友海上)およびMS&ADインターリスク総研と連携して、洋上風力発電設備の海底ケーブルや海中構造物の外観を水中ドローンで点検する技術のサービス化を目指すことを発表した。

洋上風力発電 海底ケーブル点検イメージ

 日本のエネルギー政策の基本的な方向を示す「第6次エネルギー基本計画」が2021年10月に策定された。基本計画には「2050年カーボンニュートラル」実現に向けた課題と対応などの方針が盛り込まれ、洋上風力発電は再生可能エネルギーとして、今後大きく成長することが期待されている。一方、欧州の洋上風力発電では海底ケーブル損傷事故の割合が多いとされ、事故を未然に防ぐ点検の重要性が高まっている。

 同社は損害データを保有する三井住友海上と連携し、産業用水中ドローン「DiveUnit300」等を活用して海底ケーブルや海中の構造物を点検し、設備の大きな損害につながる可能性のある故障やトラブルを未然に発見するサービスの事業化へ向けた共同研究を開始する。この取り組みにより、カーボンニュートラル社会の実装実現に向けた洋上風力発電の普及に貢献していくとしている。

FullDepth製「DiveUnit300」