2022年3月23日、救急医療・災害対応無人機等自動支援システム活用推進協議会(以下EDAC)は、ドローンを使用した観光地への飲食物や救難物資の物流実証実験に、Hec-Eyeを提供したことを発表した。

 Hec-EyeはリアルグローブがEDAC監修のもと開発した、ドローン等からの取得情報を地図上に集約して共有するプラットフォームのことで、リアルタイムで位置情報や映像を確認することができる。

 同実証は、環境省(国土交通省連携)令和3年度 社会変革と物流脱炭素化を同時実現する先進技術導入促進事業「過疎地域における無人航空機を活用した物流実用化事業」に、有田ドローン普及協議会が採択され実施したものである。

 実証実験は、地ノ島海水浴場の観光客から弁当の注文を受けた想定で実施。漁港直営の市場「浜のうたせ」から4.6km離れた無人島の海水浴場まで、約10分程度で輸送を行った。

 輸送時はHec-Eyeを活用して、スマートフォンから物資(弁当)の配送依頼を行い、配送しているドローンの映像や位置情報等の確認についてモニタリングを行った。リアルタイムで共有・確認できることで従来よりも情報精度が上がり、より効率的で迅速な対応につなげられることを確認した。

 有田ドローン普及協議会では、今後物資輸送だけでなく災害対応時にAEDを届けることなども想定しているという。また、人口減少や過疎対策として、ドローンを活用した地方創生や新たな雇用確保などを目指すとしている。