日本航空(以下、JAL)、KDDI、ウェザーニューズ、Terra Drone、東日本旅客鉄道(JR東日本) は、東京都に採択された「東京都におけるドローン物流プラットフォーム社会実装プロジェクト」において、2022年2月8日から2月10日の間、隅田川に架かる永代橋など複数の大橋をドローンで横断する医薬品配送の実証実験を実施する。

 2022年度を目途に法施行が予定されている「有人地帯における補助者なし目視外飛行(レベル4)」を見据えたもので、道路の混雑状況にかかわらず、緊急時・災害時における即時のオンデマンド輸送や、日常的に医薬品を届けられる社会の実現を目指すとしている。

隅田川を飛行するドローン
受け取りの様子

 同実証では、人口集中地区である東京都内での飛行に向けて、リスクを最小限に抑えるため隅田川上空を飛行ルートに選定。JALの空の運航・安全ノウハウと、KDDIの運航管理システムを活用して安全管理を行い、運航体制を整えた。同実証を通じて、より実生活に近い運用性・ビジネス性を検証する。

検証内容

1. 品質管理:国が定める「ドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」に基づき、配送中の温度変化や固定状況を検証
2. 配送回数:多頻度運航を実施し、1機体につき1日当たりの配送可能回数を検証
3. オンデマンド配送の実現性:発注から納品までの所要時間やプロセスを検証

 メディセオ 新東京ビルから聖路加国際大学 聖路加国際病院への配送を想定し、A地点(隅田川大橋付近)からB地点(佃大橋付近)にかけて、3つの大橋を横断しながら隅田川上空を約2km飛行する。使用するドローンはACSL製「ACSL-PF2」。

飛行ルート