2021年12月22日、日本通運は日通総合研究所と共同で、災害時輸送、医薬品等の緊急輸送を想定したドローンの活用に関する実証実験を行ったことを発表した。

 同実証実験は、静岡県伊豆の国市にあるNXグループ伊豆研修センターにおいて12月10日に実施。実際の災害時輸送を想定し、24時間対応を確立するための夜間飛行のほか、ドローンポートが設置できない状況を想定した走行中のトラックや傾斜面からのドローン離着陸等を行った。

ドローンの夜間飛行
走行中のトラック荷台から飛行する様子

 また、遠隔地からの医薬品輸送を想定し、既存の航空貨物輸送とラストワンマイルのドローンを組み合わせた一貫輸送下における品質を確認するため、同社が開発した梱包資材を用いて温度帯管理(保冷・保温)や位置情報追跡などの状態管理テストを実施し、自動離着陸・自律飛行のもと、現状の技術レベルの検証と実用化に向けた課題を確認した。

 日本通運は、ロジスティクスエンジニアリングの研究、開発の一環として同実証実験においてドローンの運航および安全管理を行い、ドローン活用による災害時やSDGs達成に向けた輸送体制の構築に取り組むとしている。