2021年12月7日、日本航空(以下、JAL)は、住友商事およびBell Textron Inc., a Textron Inc. company, (本社:米国テキサス州、以下Bell)と共に、テキサス州フォートワース市において、Bellが開発したドローン「APT70」を用い、災害時を想定した飛行実証実験を2021年11月19日に行ったことを発表した。

実証実験に用いたドローン「APT70」
オペレーションの様子

 日本は地形・地質・気象などの特性により、災害に対し脆弱で厳しい自然条件にある。防災・減災対策の一つとして、空を活用した新しい災害対応モデルの構築を目指し、短時間でも組み立てが可能なドローンを活用する。

 APT70(Autonomous Pod Transport 70)は、分散された電力推進装置を備え、最大速度160km/h(巡航速度112km/h)の速度で自律飛行する。航続距離は約56kmで、最大積載約45kgの輸送が可能である。

 実証実験では、組み立て、分解、運搬など日本国内での実証実験に向けた運用性やシミュレーターを用いた操作性の確認、医療・支援物資輸送を想定した飛行性能の調査を行った。

▼動画:当日の実証実験の様子(JAL)
https://press.jal.co.jp/ja/items/uploads/5d0bcc2d77730c47a8c51ec0d0b16fa9fba4ffd5.mp4

 JALは、同実証実験で得た運用ノウハウと調査データを活かし、山間部や離島を含めたドローンによる物資輸送や災害時の緊急対応など、さまざまな用途でのドローン活用を実現するため、地方自治体と連携しながら日本での飛行実証実験を目指すとしている。