2021年11月24日、JFEエンジニアリングとNTTドコモ(以下ドコモ)は、高速通信システムを活用したプラントの建設や操業・メンテナンス(以下O&M)の無人化・省人化を実現するDXソリューションの創出を目的に、技術開発から実証、事業化までを包括的に共同検討することに合意したと発表した。

 プラントの建設やO&Mの現場では、熟練の作業員の減少に伴う技術伝承への対応や、安定・安全操業の維持が課題となっており、遠隔操作や自動運転システムの構築が進められている。これらを実現するドローンや自走ロボットといった新技術の活用には、高速無線通信システムが重要となる。

プラントの遠隔操作・自動運転など無人化・省人化へ向けた取り組み

 このため両社は、実物大のプラントにドコモの5G通信環境を整備し、プラント建設・O&Mの現場で新技術の実証を行う「5G Innovation Plant」を開設する。JFEエンジニアリングの横浜本社構内に建設し、2021年度内にオープンする予定だ。ドローン、自走ロボット、各種センサー・カメラなどのデバイス、高速通信網、アプリケーションなど、稼働中のプラントと同等の条件でさまざまな実証が行うことができる設備となる。

 また、プラントの建設やO&Mの無人化・省人化に関連する技術を持つ他の企業なども検証に取り組める場とし、開発した製品のデモやPRが可能。さらに、先進技術を活用したソリューションを体験・実験できる「ドコモ5G DXスクエア」のプラントDX創出に向けた専門拠点としても活用する予定である。

「5G Innovation Plant」(実プラント+5G)