2021年11月19日、プロドローンは、愛知県、名古屋鉄道、KDDI、中日本航空とともに、災害時を想定したドローンによる線路点検を行ったことを発表した。

線路点検で利用した点検用機体「PD4X」

 同実証実験は、11月17日に愛知県名古屋市の名鉄築港線で実施。大江駅から東名古屋港駅間の線路、約1.3kmを10分程度で往復した。災害時を想定して2回のドローン飛行を実施。1回目は全ての航路を自動航行させて障害物を確認し、2回目に自動航行と手動操作を組み合わせ、発見した障害物の精査を行った。市街地の線路点検をドローンで行うことは初の試みだという。

 これまで、災害発生後は試運転車両や係員による目視で線路の状態を点検していたが、初動確認作業にドローンを活用することで、より迅速な対応が期待される。

大江駅よりドローンが離陸する様子
リアルタイム監視を行うモニター