プロドローンは、2021年9月10日、名古屋鉄道とともに、愛知県新城市で配送実証実験を行った。

 同実験は地域宅配を行う生活協同コープあいちと連携したもので、卵や豆腐など約3kgの冷蔵食料品をドローンに載せ、自動飛行により2.2km先の民家へ7分程度で届けた。

 配送にあたっては、中日本航空の協力のもと作成した空の3D地図を活用し、河川上空をドローンハイウェイとして設定。宅配トラックの配送の一部を自動運航によるドローンで代替した。ドローンは、高い安全性が求められる国土交通省の飛行許可申請レベル3に対応し、長野県伊那市においてドローン物流として運用されている機体「PD6B-Type3」を使用した。

 コロナ禍により、全国的にネットスーパーの利用者は伸長しており、過疎化が進む地域ではドライバー不足の面からも配達の効率化が求められている。ドローンの活用は、こうしたシーンだけでなく、災害時の集落孤立の対応としても期待されている。

 プロドローンは、ドローン配送の効率化のほか、災害時の集落の孤立など山間部の物流課題の解決につなげるよう、引き続き商品開発を進めるとしている。

配送に活用した「PD6B-Tpye3」
利用者の自宅前に到着するドローン
配達品(佃煮やおでんの具、卵など冷蔵品3kg)