2021年10月28日、防犯セキュリティ向け映像解析サービスを提供するアジラは、日本ドローン機構と、海で溺れる人を行動認識AIでリアルタイム検知して救助する実証実験を実施したことを発表した。

 実証実験は、10月26日に沖縄県北谷町のアラハビーチで実施。入水中のエキストラに、水泳や水遊び、そしてさまざまなパターンで「溺れる行動(海上保安庁「溺れのサイン」を参考)」を適宜実施してもらい、ドローンで空撮を行った。その映像からリアルタイムで「溺れる行動」のみを検知し、現場でのモニター表示と発報、クラウドを介したスマートフォンへの通知、救助に向かうまでの技術的・運用的実現可能性を調査した。

 一連の流れを試行した結果、実証は成功し、実用化に向けた運用面・技術面の課題が明確化した。

上空から溺れる人を検知

 両社は「ドローン×AI」のシナジー創出を目的とした業務提携契約を締結しており、今後も水難事故に関する技術提供をはじめ、さまざまな社会問題を解決していくとしている。なお、今回の「溺れる人」検出アルゴリズムおよび、離岸流の検知アルゴリズムは共同で特許を出願中。