2021年1月4日、アトラックラボは、小型無人艇(USV)「アトレーパー」をベースとしたカスタム開発の受注を開始した。2スラスターにより、その場での転回や流れのある河川での定位置保持が可能で、各種アプリケーションに適用している。

 アトレーパーは、GNSSを用いたプログラム運航が可能な小型無人艇である。全長920mmの船体は、岩などへの接触にも耐えるABS整形となっている。その場旋回など小回りが可能な推進方式で、浅瀬や護岸、狭い水路で使用できるようデザインされている。転覆にも耐える船底形状で自己復元力を高めており、高波が打ち寄せる場所でも高い機動力を発揮する。

 ソナーや水中カメラを搭載した観測のほか、河川など水流のある場所でも定点にとどまることができるため、ブイの代用にもなる。また、スラスターにはリング状のガードが付いておりロープなどが絡みにくいため、救助ロープを届ける等の用途にも適している。

 同社では、さまざまな用途に合わせ、自律制御プログラムのカスタマイズや各種機材の取り付け、LTEなどの通信を用い映像をリアルタイムに見ながらのコントロールに対応している。