2021年10月12日、DJI JAPANは、高性能農薬散布用ドローン「AGRAS T30」「AGRAS T10」の販売開始に伴い、既存製品「AGRAS MG-1P」の価格を10月1日に改定したことを発表した。旧価格(本体のみ)約105万円から、新価格 約75万円へと値下げを行った。

 AGRAS MG-1Pは、液体の農薬、肥料および除草剤を適正な割合で高精度に散布するために設計された、折りたたみ式のオクトコプターである。10Lの農薬を搭載可能、IP43の防塵防滴性能を備えている。機体の前後および下部に搭載した高精度センサーにより地形情報を取得し、作物から一定距離で高度を維持することができる。農業利用に最適化したフライトコントローラーにより、外部振動で液体が揺れ動いた場合でも安定した飛行が可能だ。

 そのほか、視野角123°の広角レンズを使用したFPVカメラを搭載し、飛行中の様子や前方の障害物を送信機の画面上でリアルタイムに確認することができる。また、衝突回避レーダーにより、進行方向より最大30m先の障害物を検知し、接近すると自動で停止。電柱や電線など障害物を認識し、未然の接触事故を防ぐ機能を持つ。従来の散布作業で1ヘクタール当たり約30分程度かかっていた散布作業を、約10分のフライトへ省力化。散布幅は4m。送信機は必要最低限のボタン・スイッチのシンプルな設計。強い日光下でも見やすい5.5インチの高輝度ディスプレイを採用。交換式バッテリーにより長時間の連続使用に対応する。

▼ AGRAS MG-1P
https://www.dji.com/jp/mg-1p