2021年8月31日、ハミングバードと東京都足立区は、地震災害、風水害など災害が発生した際にドローンを活用して被災状況を把握するため、「災害時における無人航空機を活用した支援協力に関する協定」を8月30日に締結したと発表した。

 足立区は全体的に平らで、人工的に築かれた荒川の堤防や公園内の丘のほかに高地はほとんどなく、川が多い地域である。災害協定により、災害時にドローンを活用して迅速に状況調査を行える体制を整備する。

 具体的には、地震災害や風水害などによって足立区内で被害が発生した場合、ハミングバードへ協力を要請し、同社操縦士がドローンを使い被災状況の調査を行う。ドローンを活用することで橋梁や高所、河川の上など人が立ち入ることができない危険な場所の調査が可能となる。また、大震災などでは区内全域の甚大な被害が予想される。多数のドローンによる被災状況調査によって、円滑な被害規模の把握につなげる。

 ハミングバードは足立区内に事務所を設けており、ドローンの操縦資格を保有する10名の区職員向けに操縦訓練や、区内の風景撮影など広報活動におけるドローンの活用について区と勉強会などを実施している。

協定について

名称
災害時における無人航空機を活用した支援協力に関する協定

締結日
2021年8月30日

概要
ドローンにより足立区の被災状況の情報収集および調査を行うこと
ドローンにより撮影した情報を足立区へ提供すること