2021年8月2日、DMM Agri Innovationは、アポロ販売、CEFIC研究所との共同による、広島県が公募した「ひろしまサンドボックス」実証プロジェクト(行政提案型)「公園内のイノシシ被害軽減のための獣害対策支援業務」において、令和2年度の活動が終了したことを発表した。ドローンなどのデジタルテクノロジーを活用してイノシシの生息状況を把握し、電気柵を設置することで公園への侵入を軽減することができた。

 令和3年度は、分析したイノシシの状況を基に捕獲を目指し、今後も、恒久的にイノシシの侵入を防ぐことを目的とした鳥獣被害対策に取り組むとしている。

令和2年度の成果

 ドローンやフィールド調査などにより、広島県立びんご公園の周囲の至る所にイノシシが生息しており、園内へ侵入できる状態が確認できた。公園の四方から侵入することができる状況から、電気柵でイノシシの侵入ルートを限定し、そこに適切な資材を設置することで侵入を軽減することができた。

対策により引き返すイノシシ
多目的広場内の芝を掘り返すイノシシ
公園周辺のイノシシの群れ(ドローン撮影)

令和2年度 使用対策資材

電気柵:Z-1500-SR-ONE(アポロ販売)
トレイルカメラ:センサーカメラ WAMキャプチャー(ファームエイジ)
忌避剤:しし防(栄宝)
ICTイノシシ監視システム(アポロ販売)
グレーチング:わたれませんLIGHT(赤城商会)
赤外線カメラ搭載ドローン

令和3年度の予定

 今後も場当たり的な対策ではなく、状況把握→環境整備→侵入防止→獣害捕獲の一気通貫で、恒久的にイノシシの侵入を防ぐことを目的とした鳥獣被害対策に取り組んでいく。