2021年7月20日、センシンロボティクスは、現場の情報を360°パノラマVRで管理できるクラウドアプリケーション「SENSYN 360」の提供を開始したと発表した。サブスクリプション型での提供となる。

 点検管理業務において、位置情報と異常箇所・点検履歴を結びつけるプラットフォームがほしいという企業の業務課題から開発されたSENSYN 360は、図面と360°写真を組み合わせ、その場にいるように位置関係を直感的に把握・共有することができる。画面上で図面等のデータを管理したり、対象物を選択してファイルを登録・閲覧したりすることも可能。顧客の要望に合わせた機能追加にも対応する。

 設備に付随した情報(点検記録、図面、教材等)を追加できるようにすることで、業務のDX基盤としての活用が見込まれる。

SENSYN 360の特徴

1. 現場に行かなくとも360°パノラマVRで現場を直感的に再現。複数階の施設やエリアを分割管理する施設でも、他図面への表示を容易に切り替えることができる。

2. 点検記録や作業指示といった現場の情報を、詳細な位置と紐付けて管理。

3. クラウドで社内・社外の関係者と情報共有が可能。プラント内設備の問題箇所など具体的な位置をメールやチャットで共有することができる。

4. 過去画像の閲覧に対応。修理前後の様子の確認や、工事中の進捗確認、経年での劣化状況の確認等に活用が可能。

5. ウェブブラウザのほか、iPhone、iPad向け「SENSYN 360」アプリを用意。アプリから360°カメラを操作し、撮影した画像をその場でアップロードできるほか、現場で問題箇所や作業指示の確認、点検結果を書き込むことができる。

図面とパノラマ画像が表示され、撮影地点を選んで周囲の確認が可能
気になる箇所にピンを配置し、メモや点検結果などを添付して共有