2021年6月8日、セントラル警備保障とLiberawareは、小型ドローンを活用した設備点検・監視巡回サービスでの協業を発表した。これまで人が行ってきたルーティンワークをドローンで代替することで、点検・監視作業の省力化・省人化、安全性向上を提供する。
このサービスでは、GPSの届かない屋内の狭所や高所、暗所など、危険性が高く作業時に足場などが必要となる設備点検において、狭小空間に特化した純国産ドローンを活用して撮影画像を提供する。操縦型小型ドローンによる点検箇所の撮影や空間計測サービスのほか、オプションで動画データを解析・編集し、複数の動画をつなぎ合わせて3D化や点群化、オルソ画像化を行う。
今後、あらかじめ決められた時間やルートを自動で巡回飛行し、設備点検や監視業務を行う自動巡回型ドローンサービスを開発し、提供していく予定である。
ターゲットとするエリアは、天井裏、地下ピット、煙突内部、配管タンク内部、ボイラー内部などのインフラ・プラント点検や、データセンター監視、施工進捗管理、計器監視、物流倉庫内の棚卸などを想定している。
各社の役割として、セントラル警備保障は、設備点検用ドローンの運営を全面的に請け負い、自社のドローンパイロットを育成し保有する。
今後、自動巡回型ドローンを活用した警備用巡回ドローンを共同開発し、自社警備先の巡回警備の自動化を進め、警備用巡回ドローンのレンタルサービスの開始とLiberawareへの資本参加を予定している。
同社は従来よりドローン機器やアンチドローン機器の販売に力を入れており、本事業立ち上げとともにドローン事業専門の組織を発足、ドローン事業の拡大を図る狙いだ。
Liberawareは屋内専用ドローンのメーカーとして、狭小空間特化型純国産ドローン「IBIS」を開発し、製鉄会社や電力会社、石油化学コンビナート等の大型プラント設備を保有する企業を中心に、煙突内、配管内、ボイラー内などの点検を実施している。今回の協業により、IBISの普及、業容拡大を目指す。