2021年5月31日、パーソルグループで技術系エンジニアリング事業を行うパーソルR&Dと、空飛ぶクルマや物流ドローンを開発するSkyDriveは、2023年度の空飛ぶクルマ事業開始に向け、2021年4月にサポーター契約を締結したと発表した。パーソルR&Dの航空機開発の専門職がSkyDriveに出向し、エンジニア間の協業を行う。

 パーソルR&Dは、自動車や航空宇宙関連機器、デジタル家電製品、ロボットなどの領域で設計開発、電気・電子開発、制御ソフト開発、実験・認証サービスの実績を多く持っている。SkyDriveの「物流ドローン開発プロジェクト」に参加し、初期段階から開発試験・迅速な開発のサポートを行い、現在は航空宇宙・防衛産業に特化した品質マネジメントシステムに関する国際規格であるJIS Q 9100の認証取得を進めている。

 両社の航空機開発のバックグラウンドを持つスペシャリストが互いの知見を持ち寄り議論することで、空飛ぶクルマの機体仕様の最適化を加速し、誰もが空を飛べるエアモビリティ社会の実現を目指す、としている。

パーソルR&DとSkyDriveのメンバー

関係者コメント

パーソルR&Dより出向したエンジニア
 2021年4月より、SkyDrive様で「空飛ぶクルマ」に関わる事業の技術営業を担当しています。元々、航空機メーカーで3C (Customer, Competitor, Company) に関する情報収集、分析といった業務を行っていましたので、その経験を最大限に生かしてSkyDrive様のエアモビリティ事業の開始をご支援いたします。自身の航空機開発の技術知見を生かし、SkyDriveの皆さまと一緒にコストと性能のバランスが取れた機体仕様を考え、受注獲得に貢献できるよう尽力してまいります。

パーソルR&D 代表取締役社長 礒田英嗣氏
 この度は「空飛ぶクルマ」という夢のあるプロジェクトに弊社エンジニアが参画できることとなり、大変光栄に思います。弊社が培ってきた航空機開発の技術知見と、自動車の機械設計や電気電子開発、制御開発の知見で、当プロジェクトの成功、および「誰もが空を飛べる」エアモビリティ社会の実現に少しでも貢献できることを期待しています。

SkyDrive 代表取締役CEO 福澤知浩氏
 この度は、航空宇宙・自動車分野の専門エンジニアの集うパーソルR&D様に、エアモビリティ社会を実現するサポーターとしてご支援いただけることとなり、大変ありがたく思います。パーソルR&D様のエンジニアの方々には、これまでも「物流ドローン」の開発において多大な貢献をしていただきました。「空飛ぶクルマ」のプロジェクトにおいても弊社社員と一緒に事業開発を進めてくださることになり、非常に心強いです。両社の航空機開発のスペシャリストが協業することによってどのような新しいアイデアが出てくるのか、これからが楽しみです。