2020年12月4日、SkyDriveは、愛知県と豊田市、愛知県トラック協会共催で行われた大規模地震を想定した「災害物流訓練」(※1)に参加し、 産業用ドローン「カーゴドローン」を活用した孤立集落への物資運搬を想定した運営訓練を実施したことを発表した。

参加機関
愛知県、豊田市、愛知県トラック協会、刈谷市、ヤマト運輸、ケー・ツー、SkyDrive

使用した産業用ドローン「カーゴドローン」
運搬した飲料水(500ml)24本
飛行の様子
災害物流訓練の様子

災害物流訓練におけるドローンを活用した物資運搬の概要

日時 :2020年12月4日(金)13時30分~15時
場所 :愛知県豊田市西新町6-133 逢妻運動広場
飛行区間 :逢妻運動広場のA地点とB地点の往復
運搬物 :飲料水(500ml)を24本

「カーゴドローン」基本仕様

全長 :1,240mm×全幅1,650mm×全高900mm
プロペラ枚数 :8枚(上下二重反転)
機体重量 (バッテリ除く):30.8kg
バッテリ総重量 :11.2kg
推奨ペイロード :20kg

参考:カーゴドローン飛行動画(2019年撮影)


 SkyDriveが開発する産業用ドローン「カーゴドローン」には、空飛ぶクルマ(※2)を開発する過程で培われた航空機の開発技術が活用されている。同機は、30kg以上の資材の積載量、GPS座標を用いた完全自動飛行(離着陸含む)や、着陸箇所が限定される場所においても正確な垂直離着陸が可能といった機能を有している。こうした特徴を持つ産業用ドローンを、災害時に陸路を使用して物資を配送するのが通常時よりさらに困難となることが予想される孤立集落への配送に活用することで、生活必要物資を円滑に届けることができる。

 SkyDriveは、今後、愛知県、豊田市と連携し、災害時において孤立集落の居住者が生活必要物資を居住区で円滑に受け取れるよう、法令基準を満たした安全なドローン開発を行っていく、としている。

※1 令和2年度愛知県・豊田市・愛知県トラック協会災害物流訓練を実施します(豊田市、2020年11月30日)

※2 空飛ぶクルマ:正式名称を「電動垂直離着陸型 無操縦者航空機(eVTOL:electric vertical takeoff and landing)」と呼ばれ、電動化、完全自律の自動操縦、垂直離着陸が大きな特徴である。モビリティ分野の新たな動きとして、世界各国で空飛ぶクルマの開発が進んでおり、日本においても2018年から「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催され、都市部でのタクシーサービス、離島や山間部の新たな移動手段、災害時の救急搬送などにつながるものとして期待されている。今後は、2023年の事業開始、2030年の本格普及に向けたロードマップ(経済産業省・国土交通省)が制定されている。

▼SkyDrive カーゴドローン
https://skydrive2020.com/cargo-drone