2021年5月12日、楽天は、同社が運営するゴルフ場予約サイト「楽天GORA」において、ドローンの撮影画像を活用してゴルフコース管理を効率化するサービス「楽天GORAドローンセンシング」の本格提供を同日より開始すると発表した。

 「楽天GORAドローンセンシング」は、従来はコース管理者が目視で行っていた芝の育成や病害発生などの状況確認を、ドローンでコース画像を撮影して専用ソフトで確認および分析する方法に代替することにより、ゴルフコース管理の省力化や薬剤、肥料散布コストの最適化を図るサービスだ。
 コース管理者は、事前にプログラムしたルートに沿ってドローンを自動航行させ、高画質なコース画像を撮影および分析することで、芝の活性度や表面温度、芝の生育差や日照を妨げる木々の繁殖、ゴルフカートによるダメージ箇所など詳細なコース状態を把握することができる。また、薬剤や肥料、水の散布状況も把握し、散布する場所、量、頻度等を適正に保つことが可能になる。

 楽天は同サービスを2020年6月、11月にゴルフ場へ試験導入し、オペレーションの改善に取り組んできた。これによりグリーン管理の重要性や、グリーンの鮮明な画像を確認したいというコース管理者からの要望が分かり、サービスの本格導入に当たって、芝のダメージ箇所の自動検知・表示機能と、グリーンをより鮮明に撮影できる飛行機能を追加した。

1. 芝のダメージ箇所の自動検知と表示機能
ドローンが撮影する芝の活性度を示す画像を活用してダメージ箇所を自動検知し、専用ソフト上で表示。これにより、芝の状態確認に要する時間を従来よりも短縮することができる。

専用ソフトにおける芝のダメージ箇所通知イメージ

2. グリーンをより鮮明に撮影できる飛行機能
グリーン部分のみドローンの飛行高度を下げて撮影を行い、鮮明な画像を撮影することで、より目視に近い品質で芝の状態を確認できる。グリーン部分の高度変更を行うルートは事前にプログラムしておくことが可能。

グリーン上空で高度を下げるドローンの飛行イメージ

 また「楽天GORAドローンセンシング」の本格提供に合わせて、ゴルフ場向けのサービスをまとめた「ゴルフ場向けサービス紹介」特設ページを開設している。