2021年5月12日、自律制御システム研究所(以下ACSL)は、インドにおいて、Aeroarc Private Limited(以下Aeroarc)と共同出資の合弁会社「ACSL India Private Limited」(以下ACSL India)を設立すると発表した。インドでセキュアなドローンを製造、販売していくことを目指し、ASEANへの進出を本格化する。

 アジアの中でもインドは、日本と同様ドローンにおけるサイバーセキュリティ上のリスクが指摘されており、インド国内においてドローン事業を展開する企業はインド資本が過半数であることが条件になるなど、ドローンの導入・活用方針が大きく見直されている。この流れを受け、ACSLのセキュアなドローンをインド市場で本格的に展開するために、Aeroarcと共同出資の合弁会社をインド国内に設立するに至った。

 Aeroarcは、2019年6月にArc VenturesとAerodyne Groupの合弁会社として設立。インド国内において産業用ドローンに関わるサービスを提供している。Aerodyne Groupは世界35カ国でサービスを展開するドローンサービスプロバイダーで、ACSLとは2020年11月より事業連携を開始している。

 今後ACSLは、ACSL Indiaによりインド国内で産業用ドローンを製造し、同国におけるAeroarcの強固な顧客基盤活用して産業用ドローンを販売する。機体販売後のサービス提供は、Aerodyne Groupが行う予定である。

ACSL India 概要

名称 :ACSL India Private Limited
所在地 :Plot No.5, LGF, LSC- C&7, Vasant Kunj, New Delhi - 110070
代表者 :Aeroarcから1名招聘予定
事業内容 :ACSLの産業用ドローンをインド国内で製造、販売
資本金 :100万ドル(USD)
設立 :2021年第2四半期(予定)
総資産 :100万ドル(USD)
株主 :Aeroarc Private Limited 51.0%、ACSL 49.0%