2021年4月15日、楽天損害保険と楽天グループ(以下、楽天)は「ドローンを活用した屋根部等の高所損害調査サービス」を同日より本格開始したことを発表した。楽天の無人ソリューション事業部がこれまで蓄積してきたドローンの利活用に関する企画・運用ノウハウを、楽天損保が行う火災保険の鑑定業務に活用する。

 これまでの調査では、鑑定人が直接屋根部に上がるなどして状態を確認していたが、ドローンを調査方法に加えることで、人の手では撮影できない位置や角度から損傷箇所を確認することが可能になる。また、高解像度の画像で調査箇所の様子を鮮明に撮影することができ、家屋に住む契約者自身でも気づくことが難しい屋根部の損傷をより正確に記録する。

 楽天は企業や自治体と連携し、ドローンを用いた実証実験やサービス提供により実績を重ね、従来は人の手で行われていた作業の生産性を向上させるソリューションの提供に継続的に取り組んでいる。また楽天損保は保険商品に関する各種取り組みを強化してきた。両社は今後も、双方の事業理念を踏まえつつ、楽天グループにおける事業間のシナジーを高めることで、新たなサービスの提供を促進するとしている。