2021年2月26日、楽天ヴィッセル神戸と楽天は「散布型ドローン」を用いて、J1リーグ開幕戦を控えるノエビアスタジアム神戸を上空から抗菌コートする実証実験を2月22日と25日に実施したことを発表した。

 実証実験は、楽天の無人ソリューション事業部が企画した。散布型ドローンを用いて、協和産業とNanoZone Japanの協力のもと、自己結合性酸化チタン分散液(ナノゾーンソリューション)を散布する「ナノゾーンコートスカイ」を使用した。同社の発表によると、ナノゾーンコートスカイを屋外スタジアムで使用するのは日本初。

 自己結合性酸化チタン分散液によるコーティングは、抗ウイルス・除ウイルスとして効果があるとされており、新型コロナウイルス感染症対策としても活用されているものだという。ヴィッセル神戸は、Jリーグの新節の開幕を控え、観客が安心してスタジアムに来場できるよう、取り組みを強化していく。

 楽天はこれまでも、企業や自治体と連携して、ドローンを利用したサービス提供や実証実験を重ねてきた。今回のこの実証実験は「コロナ禍におけるスポーツビジネスへの貢献」という側面もあるが、今後も幅広くドローン活用を推進し、従来は人の手で行われていた作業の生産性をドローン活用により高めていく取り組みを進めていきたいとしている。