2021年4月2日、ライブリッツは、ドローンによる撮影データを蓄積・利用する農家向けのサービス「One Drone」を同月より開始することを発表した。また、ドローンにより収集したセンシングデータの分析などを行い、同社の農業経営支援アプリ「Agrion」を利用する農家のアドバイスを得ながら、ドローンを活用した一次産業向けサービスの研究開発を行う。

 One Droneは、ドローンで撮影した圃場の画像をアップロードすると自動解析してオルソ画像(電子国土基本図)やNDVI指数マップ(代表的な植生指標NDVIのマッピング画像)などに変換する。変換された画像はGoogleマップ上に一覧表示され、時系列順や圃場別に並べかえたりコメントを付記したりできる。

 スマートフォンやウェブ上で作業履歴の共有や圃場、農薬の管理など生産に関するデータを一元管理できるAgrionと、ドローンにより取得するデータを連携することで、圃場の状態や生育状況の監視、生産力向上や作業負担削減が見込まれる。

 ライブリッツはドローンにより収集したセンシングデータの蓄積・分析を行い、農家はOne Drone上で変換された画像を作業の振り返りや次の耕作に利用しながら、サービスの機能や一次産業におけるドローン利用について現場の意見を提供する。同社は農家のアドバイスを得ながら、農業や酪農など一次産業向けドローンサービスの研究開発を進めるとしている。