2021年4月1日、DJI JAPANと日本農薬は、ドローンを活用した圃場診断で提携することを発表した。これにより、DJIの精密農業・土地管理用の統合型マルチスペクトルイメージングドローン「P4 Multispectral」と、日本農薬が開発したスマートフォン用アプリケーション「レイミーのAI病害虫雑草診断」のAIエンジンを組み合わせ、上空から圃場の異常を検知して最適な防除に繋げるソリューション提案を目指す。

 日本の農業における少子高齢化による労働力不足という問題を解決するためには、農作業の効率化が必要となる。その一環として、圃場の健康状態をより簡易にチェックするための技術改善が必須だと両社は考えている。
 そのために、まずは畑地の雑草の検出に取り組む。DJI JAPANのドローンとその航行システムを活用することで高高度から圃場を自動センシングし、雑草の発生地点を特定。その後、地面の近くよりドローンを用いて雑草を撮影し、日本農薬のAIエンジンにて雑草種を特定することで最適な防除薬剤を提案する流れを想定している。

 両社は今後、農業分野における上空から圃場の異常検知による新たな防除提案を検討し、その過程で新たな使用事例や検証結果を共有していく、としている。