2021年3月9日、DJI JAPAN (以下DJI)は、北海道上川郡上川町の協力の下、同町においてドローン飛行や空撮ができるソラタビスポットを拡大し、この冬、上川町が行っている大雪山大学の一環として「冬飛行のための実践型ドローン講座」のワークショップを開催したことを発表した。

 ソラタビとは、DJIが自治体や企業と連携し、ドローン空撮を活用する観光形態である。ドローンユーザーが増加し、ドローンを飛ばせる場所が欲しいというニーズの高まりを受け、「空撮」の観点でその地域の名所や観光地などを紹介し、新しい旅のカタチを提案している。空撮を観光誘致に活用することで、来訪機会の促進に加え、ドローンユーザーやSNS映えを求めるユーザーなど新規の観光客拡大にも繋がる。

 今回の取り組みでは、空撮による上川町の新たな魅力の発見と、DJIと上川町合同での観光映像の制作を目的に、ドローン操作や動画編集のスキルアップを習得するワークショップを実施した。特に「自治体本来の発信力を向上すること」に重点を置き、ドローンや空撮について啓蒙活動を行った。

 ワークショップでは、座学と実地体験を実施。機材説明や空撮の見学に加え、DJIオフィシャルパイロットが飛行・撮影方法を説明しながらドローン空撮を行い、より実践的な操縦テクニックをレクチャーした。また、観光動画の出演者でトラベルインフルエンサーのAYUMI氏(https://www.instagram.com/ooooooayumioooooo/)とAYANCE氏(https://www.instagram.com/ayance__/)を交え、撮影した映像について参加者とディスカッションを行った。

ワークショップの様子

 上川町は、これまでも移住誘致や観光振興に力を入れており、自然から学ぶ「大雪山大学(https://daisetsuzan-univ.jp/)」や、地域おこし協力隊が中心となって行っている「KAMIKAWORK PROJECT(https://www.kamikawork.jp/)」など、上川町に来訪・居住してもらうための様々な施策を行っている。
 今後、ドローンや空撮を盛り込んだ体験型観光プログラムやアウトドアアクティビティなど、独自のコンテンツ発信を強化し、地域全体の観光促進に取り組んでいくとの方針を示している。

 DJIは日本全国における空撮エリアの開拓に加え、「観光資源としての空撮」や「地方創生/町おこし」の可能性も含め、地方自治体や企業への地方誘客に貢献していく、としている。

DJI × 上川町 観光動画

関係者コメント

上川町役場 産業経済課 移住定住グループ 主任 三谷 航平氏
 町の魅力である“景色の雄大さ”。これを最大限に伝えられるのは空撮を駆使したPRが一番です。「本自治体並びに観光事業者がドローンや空撮を組み合わせたツアーを一つの観光資源として重要視していること」が今回参画した背景にあります。今後は町内の方々が「空」からの視点に親しみを持ってもらえるようなコンテンツを町の財産にしていければと思っています。

上川町役場 情報防災室 係長 清光 隆典氏
 講座を受講するまでは「自分独自の切り口で」という感覚で色々な空撮技法に挑戦することが多かったのですが、「安全に、ゆっくり、一定に」という、子どもでも理解できるようなシンプルな手順を繰り返すことの大切さを知りました。動画配信が注目を集めるなか、いかにして地域の魅力をわかりやすく伝えるかを日々考えており、安全かつシンプルな手順で空撮ができるドローンには、益々可能性を感じます。今後は、旅行者や地域の高校生が参加できるような形で、上川町の景観や地域の魅力を発信したくなるような仕組みづくりを考えていきたいです。

▼DJI「ソラタビ×北海道上川町」紹介記事
https://store.dji.com/jp/guides/soratabi-hokkaido-kamikawa/