TechShareは、国内正規代理店としてAgileX Robotics社のUGVおよびAGVの国内販売を2021年2月1日付で開始することを同日発表した。
今回TechShareが販売を開始するAgileX Robotics社の製品は、主に段差がある環境や不整地走行することを前提に開発されたUGVが中心である。本体重量で20kg〜150kg前後、可搬重量で150kg以下、50万円〜200万円前後の低価格帯UGV・AGVのシャーシプラットフォーム製品である。
販売製品
| 製品名 | 想定利用環境 | 車体重量 | 可搬重量 |
|---|---|---|---|
| SCOUT 2.0 | 屋内・野外 | 60-65kg | 50kg |
| SCOUT Mini（メカナムホイール版） | 屋内 | 20kg | 50kg |
| SCOUT Mini（オフロードタイヤ版） | 屋内・野外 | 20kg | 20kg |
| HUNTER 2.0 | 屋内・野外 | 65-72kg | 150kg |
| HUNTER 1.0 | 屋内・野外 | 45-50kg | 100kg |
| BANKER | 野外 | 130-135kg | 80kg |
| TRACER | 屋内 | 28-30kg | 100kg |
室内のフラットな路面を走行することを前提したTRACER（AGV）を除き、各UGV製品は5cm〜17cmの段差乗越え能力があり、貨物を積載した状態で10度～36度の坂を登坂するなど不整地での高い能力を持つ。たとえば主力の大型機、SCOUT2.0、HUNTER2.0、BANKERの3機種の主要なスペックは、以下の通りである。
また、小型機となるSCOUT Miniの2タイプは機動力があり、20kg〜50kgの可搬で30度の登坂能力と7cmの段差乗越え能力、左右に移動できるメカナムホイールのオプションも選べるようになっている。室内のフラットな路面を走行することを前提したTRACERは、段差乗越え能力は1cmだが8度の登坂性能と100kgの可搬重量を実現している。
これらの製品は、2次開発用を前提としたシャーシプラットフォームである。ユーザは、CANバスまたはシリアルポートプロトコルを使いメインコントローラと通信ができる。また、オープンソースのSDKとROSのパッケージが提供されているので、他のセンサーやロボットアームなどのアプリケーションモジュールと統合し、2次開発によるアプリケーションロボットを作り上げることができる。
AgileX Robotics社では、上記のシャーシプラットフォーム製品に加え、自律走行や遠隔操作用のオプション製品などの製造もおこなっている。TechShareでは、拡張オプション製品についても、日本国内の法規等の準拠の確認（または日本向けのカスタム仕様の実装など）ができ次第、順次オプション製品の販売も開始していく予定だという。
AgileX Robotics社製品の国内販売価格はオープン価格で、TechShareではリリース特別キャンぺーンとして、2021年3月末まで下記価格で販売する。
| 製品名 | リリース特別価格（税抜） |
|---|---|
| SCOUT 2.0 | 1,498,000円 |
| SCOUT Mini（メカナムホイール版） | 578,000円 |
| SCOUT Mini（オフロードタイヤ版） | 498,000円 |
| HUNTER 2.0 | 1,248000円 |
| HUNTER 1.0 | 1,148,000円 |
| BANKER | 1,798,000円 |
| TRACER | 698,000円 |
▼AgileX Robotics製品ページ
https://techshare.co.jp/product/agilex