2021年1月25日、テラドローンは、グループ会社であるTerra Inspectioneering(本社:オランダ)が大手石油メジャー会社プラント内の煙突を外部からUTドローンを使って点検したことを発表した。UTドローンは非破壊検査方法の一つである超音波検査機能を搭載したドローンである。

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 板厚検査の場合、目視点検用のドローンと比べ、実際に超音波センサーを検査する側面に接触させる必要があり風の影響を受けやすいため、これまで高所での板厚検査にドローン点検は適さないのが一般的であった。しかし今回UTドローンの性能の向上により、煙突の外部からでもドローンを用いた点検が可能であることが証明された。煙突以外の高所点検も可能で、今後、高所の配管、タンクなどにも応用していく予定であるという。

 Terra Inspectioneering社製のUTドローンで煙突点検することにより、足場設置にかかる工数・コストを削減できるだけでなく、プラントオペレーションの中断を最小限に抑えることも期待される。

 UTドローンはタンク・煙突以外にも焼却炉や発電所のボイラーでも検査可能であり、テラドローンはドローンを活用したUT検査を日本でも導入していく、としている。

参考:UTドローンが屋外で板厚検査を実施する様子
※今回実施した点検ではなく、他のプラントでの点検時の様子