2021年1月5日、アトラックラボは、地上に小型のRTK-GNSSの基地局を置くだけでドローンのピンポイント着陸を可能とする「ATランディングシステム」を開発したことを発表した。

 このシステムは、小型の「着陸ベースボックス」を地上に置くだけで、ドローンをピンポイントに着陸させることが可能。着陸ベースボックスに、RTK-GNSSの基地局とコンパスが入っており、着陸ベースボックスに描かれた矢印方向5m先(距離は任意)にドローンを着陸させる。基地局からドローンへGNSSの補正情報を送るRTKシステムとなっているため、RTK FIXの場合、精度は十数cm。着陸位置は着陸ベースボックス内のコンパスとGNSSから算出しているため、着陸地点に特別なマーカーなどは不要である。

 ドローンが着陸地点に近づいた際に補正できればよいため、ドローンと着陸ベースボックスは短距離通信となり特別な無線免許も必要ない。またRTKの補正や別途PCなども不要で、機体側のRTK-GNSS受信機、専用通信モジュール、着陸ベースボックスのみの構成となる。現在はArduPilotのCube用だが、他のシステムへのカスタマイズにも対応している。