2020年10月7日、アトラックラボは、ドローンの国産化に必要な技術のサポートサービスを開始したことを発表した。

 ドローンの開発において、フライトコントローラーやコンパニオンコンピューターの開発は敷居の高いものであった。現状、日本のドローンメーカーは中国製フライトコントローラーを活用しているケースが多く、フライトコントローラーをブラックボックスとして使用する必要があった。近年諸外国ではオープンソースのフライトコントローラーを採用していくケースが増えてきている。その中でもArduPilot/PX4系が注目されており、開発支援サービスではArduPilot系のオープンソースを使用し、ハードウェアには信頼性が高く採用実績も多い「The Cube」を使用した開発支援を行う。The Cubeは台湾と米国で生産されているが、ハードウェアもオープンソースとなっており、独自ハードの製作やカスタマイズも可能となっている。

 開発支援サービスでは、フライトコントローラーの使用方法だけでなく、コントロールソフトウェアのカスタマイズや、AI処理を行うコンパニオンコンピューターの接続、開発支援も行う。また、フレームの設計支援、カーボンやアルミ部品の製造支援、モーターやESC(モータードライバー)の選定、調達など、ドローンを組み上げるのに必要な総合的支援を行う。さらに、同社で設計・製造した、汎用フレームの部品供給も行っており、様々なアプリケーションに対応する独自ドローンを製作することができるという。

 今後、設計支援だけでなく、各地域のパートナーと運用やトレーニングを企画し、国産ドローンの開発・運用を支援していく、としている。