2020年3月16日、ジュンテクノサービスは、ヒューテックの協力のもと、360度全方位稼働が可能な水中ドローンQYSEA「FIFISH V6」を使用した流域下水道の管渠調査を2020年3月12日に行い、191mの潜航を達成したことを発表した。100m以上の水中点検実証は国内初の試みとなり、今後も連携を強化していくという。

調査目的

 道路及び歩道から濁った水の湧き上がりを発見。内部の状況を確認するため、水中ロボットを使用したTVカメラ調査を実施した。伸縮管のずれを発見することができたが、20cm程の段差を乗り越えることが難しく一時断念。手段を変更し、水中ドローンを潜航させる点検調査を行った。

現場での様子
操縦による潜航撮影
使用した機体「FIFISH V6」

水中ドローン×流域下水道の管渠調査による活用利点

1. 自由度の高い全方位の操作と滑らかな映像の記録

 操作の自由度が高く、迅速に目的となる場所へ移動が可能。静止画の撮影も可能。ロボットのみでは困難な段差のある伸縮管継手の点検も、タイヤの大きさよりも低い位置から撮影し、ずれ幅の視認と段差を気にすることなく次の目標物を目指すことができる。

2. コストパフォーマンス

 水中ロボットの導入には数千万円の資金が必要になることもあったが、ここ2、3年で水中ドローンのバリエーションと製品性能が向上し、低コスト化が可能になった。自社への導入が10分の1ほどで実現できる。

3. 次期オプションパーツ

 機体に取り付けることにより、様々な課題解決が期待できる。次期モデルより販売が予定されているパーツは、高精度レーザースケーラー、サンプラー、ガンマ検出器など。

 また、同社では、水中撮影・点検調査・デモ潜水・及びその他撮影の代行業務を行っている。スタッフ2名で現地に赴き作業を開始。約2時間ほどの作業で25万円~(内容に合わせて相談)。関東圏内だけでなく他エリアの撮影代行も、提携会社のフォローあり。

製品情報

メーカー :QYSEA Technology Co.Ltd.
製品名 :FIFISH V6
価格 :244,440円(税込)~
販売店 :ドローンテクニカルファクトリー川越(https://drone-kawagoe.shop/