2020年12月8日、A.L.I. Technologies(以下A.L.I.)は、物流事業におけるドローンの利活用を検討しているSBSホールディングス(以下SBSHD)と、SBSHD子会社のSBSロジコム横浜幸浦支店において、物流ドローンの実証実験を公開したことを発表した。
実証実験について
実験目的
UAV(ドローンを含む無人航空機)物流において、電波干渉を受けることなく安全な飛行ができる機体とソフトウェアシステム(*1)を証明すること。
実験要領
・横浜市の複雑な電波環境の下、約2kgのダミー荷物を搭載したA.L.I.のスタンダード機「A.L.I.Number-One」を用いた自動での配送飛行
・ボタンひとつでの自律飛行
複雑な電波環境と海風の強い中、約100mを5往復する実験を完了した。これまでは、主として山間部や森林など自然環境で試験を行ってきたが、今回の試験を通して複雑な電波環境下でも安全に自律飛行が出来ることを実証した。
A.L.I.は、今後、商用利用を含む社会実装を目指し、物流業界へラストワンマイルのサービスが低価格で提供できるよう、さらに開発を進めていくとしている。
*1 A.L.I.のUAV管制システム「C.O.S.M.O.S(コスモス)」。UAVの群制御、航空管制を可能にするトラフィック管理プラットフォームである。UAVの自動運用の原則となる、機体の健全性、運用の確実性、周辺と運用者の安全性をより確実に計画・監視・管理することを可能にする。参考:A.L.I.「ソサエティ5.0におけるUAV(ドローン)の自律・自動運用を実現する、空のトラフィック管理プラットフォーム「C.O.S.M.O.S」を開発完了」(2019/10/23)
※参考 :A.L.I.とSBSホールディングスの取り組みについて
A.L.I.「SBSホールディングスとの物流ドローン試験を開始」(2020/7/29)