2020年11月26日、KOBASHI HOLDINGSと自律制御システム研究所(以下ACSL)は、産業用ドローンの開発・製造・販売など幅広い業務で連携することを発表した。今後、両社は産業用ドローンの社会実装と産業発展に取り組んでいくとしている。


 ACSLは、産業分野における既存業務の省人化・無人化を実現を目指し、国産の産業用ドローンの開発を行っており、特に、画像処理・AI のエッジコンピューティング技術を搭載した自律制御技術と、同技術が搭載された産業用ドローンを提供している。これまで物流・インフラ点検・災害領域において産業用ドローンを社会実装してきた。

 KOBASHI HOLDINGSは、農業機械メーカーとして農業の機械化を推進し、農業分野の課題解決および食糧増産に取り組んできた。また、KOBASHI HOLDINGS子会社であるKOBASHI ROBOTICSは、試作開発から量産・メンテナンスまで、ものづくりの各プロセスを包括的に支援することで、ものづくり特有の課題である「手戻り」を削減する「次世代型ものづくりプラットフォーム」サービスを提供している。

 今回の業務連携により、KOBASHI ROBOTICSは、産業用ドローンの開発支援、試作から量産にいたるまでの製造を行う。また、KOBASHI HOLDINGSの子会社である小橋金属およびコバシ倉庫は、産業用ドローン部品や製品の保管・物流などを支援し、産業用ドローンの社会実装に必要なバリューチェーン全域において、KOBASHIグループ全体で連携を進めていく。
 加えて、国内だけでなくASEAN地域など海外進出においても協力していく。

 また両社は、ACSLの有する制御・画像処理技術の農業機械分野への応用も進めていく、としている。

左からKOBASHI HOLDINGS代表取締役社長 小橋正次郎氏、ACSL代表取締役社長 兼COO 鷲谷聡之氏