2020年11月10日​、Pix4Dは、LiDARセンサーを備えたiPad ProとiPhone 12 Pro・Pro MAX向けに、3Dモデリング用の地上画像取得アプリ「Pix4Dcath」を発表した。このアプリを利用することで、ユーザーがiOSモバイル端末で地上の3Dモデルを簡単に作成することが可能となる。

 Pix4Dcatchで対象範囲をスキャンするだけで、GPSの位置情報を画像と共に記録。近年のiOSデバイスとも互換性はあるが、LiDARセンサーを備えた最新のiPad ProとiPhone12 ProおよびPro Maxに最適化されており、スキャニングはリアルタイムの3Dメッシュで完了率のフィードバックを確認しながら行われる。このライブフィードバック提供機能により、最適な結果を確保するワークフローが可能になる。取得した画像を自動的にPix4Dcloud(※1)へアップロードし、スケールおよびジオリファレンスされた、計測・共有・出力が可能な3Dモデルと点群を生成することができる。

※1 ドローンマッピング、進捗モニタリング、現場ドキュメンテーションのためのオンラインプラットフォーム。

Pix4DcatchからPix4Dcloudへ画像をアップロードし、自動的に処理
Pix4Dcatchで撮影した画像をPix4Dmapper(※2)で処理することも可能

 建設、点検、公安など多くの分野において、Pix4Dcatchを活用することで地上の3Dモデルを正確で迅速に作成可能となり、時間とコストの節約につながるという。

 Pix4Dの創立者でCEOのChristoph Strecha氏は「ごく最近まで、3Dモデリングのために正確な地上データを取得する作業は専門的な知識だけでなく、特殊なハードウェアまたはアドオンが必要でした。Pix4Dcatchの強みは、消費者向けデバイスを使用するすべての人が、周囲の空間をデジタル化して正確な3Dモデルに変換するための適切な地上データを簡単に取得できることです。データ取得で欠けていたリンクであり、Pix4Dのソフトウェアソリューションを補完します」と述べている。

※2 プロ仕様ドローンマッピング向け写真測量ソフトウェア。

画像を取得しながらオーバーラップを確認

 さらに「過去数年間で、ドローンは多くの方にアクセス可能となりました。これに応えて、Pix4Dは無料モバイルアプリのPix4Dcapture(※3)をリリースするために革新し、Pix4Dcaptureはすぐにドローンマッピングのツールの代表格となりました。近日ではモバイルデバイスは高品質の画像取得ツールであるだけでなく、プロフェッショナルな測定ツールにもなりつつあり、Pix4Dはそれらを活用して、エンドツーエンドのワークフローをお客様に提供できるようになっています」と、説明している。

※3 3Dマッピングとモデリングのための無料ドローン飛行計画アプリ。

▼Pix4Dcatch
https://www.pix4d.com/jp/product/pix4dcatch

Pix4D - Introducing Pix4Dcatch