2020年6月9日(スイス、ローザンヌ)、Pix4Dは、Pix4DcloudおよびPix4Dcloud Advancedの商用リリースを発表した。Pix4DcloudおよびPix4Dcloud Advancedは、オンライン測量業務および建設現場モニタリングのための新しいマッピングプラットフォームである。これらのスタンドアロンクラウド製品は、Pix4Dのフォトグラメトリーアルゴリズムを使用し、画像から現実をマッピングおよびモデリングする。

 Pix4Dcloud Advancedは、Pix4Dcloudの機能を拡張し、建設業界のユーザーのニーズに対応するために時系列モニタリングおよび精度の向上ツールを含んでおり、両製品は以前のPix4Dクラウドのプラットフォームに取って代わるものとなる。

 Pix4Dの創立者・CEOのChristoph Strechaは「Pix4Dの新たに改善されたクラウドソリューションは既存のデスクトップおよびモバイル製品のラインアップを完全に補完します。 Pix4Dの先端的なアルゴリズムとノウハウをオンラインプラットフォームに統合することによ り、強力、柔軟で簡単に使用できるアプリケーションを必要としているプロフェッショナルの皆様に、高い付加価値をご提供することが出来ます」と語っている。

クラウドで測量レベルの精度

 Pix4Dcloud Advancedを使用することで、地上標定点(GCP)を含めたプロジェクトをクラウド上で直接処理することが可能となった。AutoGCPs機能に機械学習とコンピュータビジョンを組み合わせて、GCPの中心点をピクセルレベルの精度でほぼ瞬時、自動的にピンポイントで認識する。より詳しい情報は、Pix4Dのブログを参照。

一新されたインタフェース

 全てのプロジェクトとデータセットはドライブの一か所で管理が可能。プロジェクトと現場が簡単に検索でき、複数のアプリケーションから異なるプロジェクトを開く必要がなくなった。マップビューでは、アノテーションとオーバーレイが自動的にグループ化され、作業と共有方法が容易になった。グループ化されたレイヤーは1クリックで非表示にでき、複数のアノテーショングループを作成し、シンプルに整理することが可能である。

クレーンカメラでの建設現場のモニタリングを正確にジオリファレンス

 Pix4Dのクレーンカメラとのバンドル使用により、Pix4Dcloud Advancedは、現場の作業を中断することなく自動的に建設現場の画像を取得して処理するためのソリューションとなる。アライメント処理の向上により、同じ建設現場で異なる日に撮影されたプロジェクトは、以前よりもきれいに重なり合うようになった(現在クレーンカメラは日本では販売されていない)。

 Pix4DcloudとPix4Dcloud Advancedは、2Dマップと3Dモデルを生成するオンラインのみの測量ワークフローのため、Pix4Dのデスクトップソフトウェアとは独立した形で購入が可能である。なお、https://cloud.pix4d.com/demoにて、デモプロジェクトが体験できる。