2020年11月5日、DJIは、重量200g未満の高性能カメラドローン「DJI Mini 2」日本モデルを発表した。同日より予約受付を開始、11月12日に発売する。価格は、標準パッケージ(機体、コントローラー、バッテリー1個)税込59,400円、コンボセット(標準パッケージ、充電ハブ、バッテリー3個、専用キャリーケース等)税込79,200円。

 DJI Mini 2 は「Mavic Mini」の後継モデル。飛行操作が簡単という特徴を引き継ぎ、撮影性能は向上、より強力なモーターを搭載している。大幅にアップグレードされた伝送技術で、長い伝送距離と安定した接続を実現。インテリジェントモードにより、数回タップするだけで映像の撮影が可能である。また、初心者でもチュートリアルや学習ツールによって飛行方法を効率的に学ぶことができるという。

 「前モデルのMavic Miniは、DJIと世界中のドローンパイロットにとって、記念すべき画期的な製品でした。重量、安全性、性能面、コストパフォーマンスといった点で前例のないバランスの良さを示し、多くの初心者パイロットやガジェット好きの方にとって、最適なエントリーモデルとなりました。DJI Mini 2は、これらの点がさらに改善され、進化したドローン性能をコンパクトで親しみやすいデザインのボディに搭載しています。安全性の高いドローンカテゴリーの一つとして、初心者に最適なモデルであると同時に、経験豊富なパイロットも驚くような高性能ドローンです」と、DJIプレジデント Roger Luo氏は述べている。

簡単で安全性を確保した飛行

 DJI Mini 2は、カメラからのライブ映像がスマートフォンに送信されるため、ドローンがどこを飛行し、どちらを向いているのかを正確に確認できる。シンプルな操作性のボタンや機能により、効率的かつ簡単に操作が可能である。ハイグレードな測位機能とビジョンセンサーが搭載されており、一箇所で正確にホバリング。また、GPSがドローンの位置を認識し、機体下部のビジョンセンサーが機体下の地面をマッピングして自動着陸をアシストする。安全機能として、空港など飛行が規制されているエリアにドローンが入らないようにするジオフェンス機能や、自動でホームポイントまで帰還するRTH(Return-to-Home)機能、ドローンが飛行できる最大飛行高度や距離を調整する飛行保護機能などを搭載している。

アップグレードされた飛行性能

 前モデルと同様、DJI Mini 2には特徴的な折りたたみ設計が施され、コンパクト・軽量設計となっているが、前モデルと比較して飛行性能に関わる機能が大幅にアップグレード。OcuSync 2.0伝送技術を搭載し、送信機と機体間の安定した長距離接続を可能にしている。最大伝送距離は6km(※1)と、伝送距離は前モデルの3倍になった。モーターもアップグレードしており、18分の飛行時間、より速い加速速度と飛行速度、最大風速抵抗10.5m/s(スケール5)を実現した。

※1 DJI Mini 2日本モデルの最大伝送距離(障害物や電波干渉がなく、MIC準拠の場合)。FCCでの最大伝送距離は10km。最大飛行距離の仕様は、無線の接続強度とレジリエンス(復元力)を踏まえた概測。

カメラ性能とインテリジェントモード

 1/2.3インチセンサーで、12MP写真や100Mbpsで最大解像度4K/30fpsの動画を撮影可能。画像はJPEG、RAW形式に対応。3軸ジンバルによりドローンの動きや風などによるブレを補正し、滑らかな映像を撮影できる。1080p解像度で録画しながら、4倍ズーム(2倍時はロスレスズーム)を使用し、実際にドローンを動かさずに被写体をアップにすることもできる。事前にプログラムされたインテリジェントモードでは、ドローンは設定された動作と撮影機能を実行するため、複雑な操作をすることなく映像を撮影可能。

クイックショット (事前にプログラムされた飛行動作を行いながら撮影)
・ドローニー:被写体を捉えたまま、後方に飛行しながら上昇
・ヘリックス:渦巻きのように被写体の周囲を旋回しながら空中に上昇
・ロケット:カメラを真下に向け、被写体を捉えたまま、真上に上昇
・サークル:一定の高度と一定の距離で被写体の周囲を周回
・ブーメラン:被写体の周りをブーメランのように楕円形を描きながら飛行し動画を撮影し、離陸地点と同じ場所に着陸して撮影を終了する

パノラマ
・スフィア:自動で26枚の写真を撮影し合成、クリアな球体パノラマ画像を制作
・180°:7枚の写真に分割撮影し1枚にまとめる
・広角:9枚の画像からなるワイドな3×3画像を撮影

写真モード
・AEB3段階撮影:オート露出ブラケット(AEB)3段階撮影は、異なる露出の3枚の写真を撮影し、それらを合成して鮮明な色合いの写真を作成する。さらにこの写真を編集することにより、後処理でハイダイナミックレンジ(HDR)画像を作成することも可能
・タイマー撮影:撮影前に数秒間時間を設けてからシャッターをきる

DJI Mini 2 | How to Use Quickshots on DJI Mini 2

かんたんに作成してSNS共有

 DJI FlyアプリとDJI Mini 2は、直感的な操作で素早くSNS共有できるよう改良されている。新モデルでは、送信機を使わずスマートフォンを直接ドローンに接続でき、共有したい映像を撮影した後、最大20MB/s(日本モデル最大6MB/s)でダウンロード可能。ダウンロードした後、DJI Flyアプリで編集をしたり、新機能「最適化フォト」を活用し、自動的に画質を最適化することもできる。また、動画を分割して必要な部分だけダウンロードできる「トリムダウンロード」も用意されている。

アクセサリー

・360°プロペラガード:日本版は前モデルDJI Mavic Mini用と併用
・DJIミニバッグ +:キャリーバッグ
・充電ベース:ライトアップされた透明なベル型ジャーによりディスプレイとしても
・DIYクリエイティブキット:カスタムステッカーや、書き込み可能な白いステッカー
・スナップアダプター:Mini 2上部に取り付けられるアダプター。メッセージを書き込める小型のLEDスクリーンを取り付けることも可能

価格と販売時期

 DJI公式オンラインストアや、DJI認定ストア、DJI正規販売代理店および特約販売店にて11月5日(木)に予約受付開始、11月12日(木)より発売する。DJI Mini 2、コントローラー、バッテリー(1個)が含まれる標準パッケージ59,400円(税込)と、標準パッケージに加え充電ハブ、バッテリー(3個)、専用キャリーケース等が同梱されたコンボセット79,200円(税込)が用意されている。

▼DJI Mini 2
https://www.dji.com/jp/mini-2