千葉大学大学院 工学研究院附属インテリジェント飛行センター(以下CAIV)は「生き物に学ぶ賢いドローンVR展」(https://caiv.chiba-u.jp)をウェブサイト上で公開している。CAIVで開発した技術や関連する航空およびロボット技術史の展示を、Advalay協力のもと4K3D対応カメラMatterportで撮影し、バーチャル空間上に再現した。

VR展の入り口 CAIVのウェブサイトから展示室と風洞室の3Dビューが見られる

展示の見どころ

展示室
 CAIVの技術と関連技術史を紹介。パネルで見る年表や研究成果、研究に関する様々な模型などを展示している。また、千葉市の協力により、約100年前に稲毛海岸の民間飛行場で活躍した飛行機の模型も見ることができる。

風洞室
 実験室として実際に利用されている部屋を隅々まで鑑賞することができる。筒状の設備は、乱れの少ないゆっくりした風を起こす回流型低速風洞である。自然環境に近い風速で安定した実験ができるのが特徴。

動画コンテンツ
 VR展示会場で再生できる動画コンテンツは随時更新される予定。

インテリジェント飛行センター(CAIV)について

 CAIVは、ドローンに特化した大学内研究所として、2019年10月に千葉大学に設立された。ドローンの機能は近年劇的に進化し、飛行も安定している。しかし、災害医療や救助の現場、点検が必要な狭い空間、物流・農業・林業などの現場で活躍するための様々な課題を克服する必要がある。CAIVではこうした課題の克服に寄与するため、自然界の生物を手本に持続可能な技術を生み出す「生物規範工学」、これまでにない新しい「人工知能」、未来志向の「人材育成」を加えた3つの軸を基に、しなやかで強く、環境のことを考えた技術開発を進めている。

CAIVセンター長からのコメント(大学院工学研究院 劉浩 教授)

 このVR展は、ドローンに関連するロボティクスと航空の歴史、技術に関心のある高校生や企業の方々のために企画しました。CAIVでは現在、ドローン分野の教育研究に特化した社会人ドクターを含む博士後期課程を設けており、世界の熾烈な競争に勝てるような若手人材育成を目指しております。これから空の産業革命を一緒に目指していただける仲間が増えることを願っております。

▼生き物に学ぶ賢いドローンVR展(CAIV)
https://caiv.chiba-u.jp