2020年9月7日、横浜中華街の大型広東料理店 招福門は、同店の香港飲茶食べ放題フロアにおいて、AIを活用した非接触型自動配膳ロボット「T5(ティーファイブ)」導入の実証実験を開始したことを発表した。新型コロナウイルス感染症の予防対策として配膳ロボットを導入することで、安心感の増加につながればと期待しているという。
同店では、5年程前より利用者自身がタッチパネルで注文を行う「テーブルトップオーダー(TTO)」を導入している。そのため今回のコロナ禍におけるソーシャルディスタンスの取り組みで、注文のプロセスを非接触化することについてはスムーズに実現することができた。そこに、最も接触率が高い配膳や下膳のプロセスを「T5」に担わせることで、着席から会計までの間、非接触のまま利用することも可能となる。また「T5」が配膳するというエンターテイメント性にも着目しているという。
招福門は、今後もこういったテクノロジーを積極的に取り入れ、それにより生じた余裕で顧客満足度向上に努めていきたい、としている。
自動配膳ロボット「T5」
KeenOn Robotics社製の自動配送ロボットは、マルチセンサーと最新のSLAM技術で停止位置の誤差は10mm、自立走行、障害物を自動回避、エレベーターの乗降、到着後のお知らせ(音声)、顔表情でのコミュニケーションなどを実現する。
今回、招福門で導入予定の「T5」は、小さめな料理を多数目的地に運ぶ際に便利な機種である。最大5ヶ所への同時配送を可能とし、一度の配送重量は50kgとパワーのある配膳ロボットとなっている。
T5 仕様
本体寸法(幅×奥行き×高さ) | 500×500×1,200mm |
自重 | 45kg |
最大積載重量 | 10kg×4段 |
トレー寸法 | 400×500×176mm |
最大移動スピード | 1.0m/s |
坂道能力 | 5°以下 |
走行通路幅 | 700mm以上 |
回転通路幅 | 700mm以上 |
位置誤差 | ±10mm |
対応可能天井の高さ | 6m |
▼ 「T5」製品紹介ページ
https://keenonrobot.jp/t5/