2020年8月6日、POS、オーダーエントリーシステムの企画・開発を手がける日本システムプロジェクトは、コロワイドグループのレインズインターナショナルが運営する「居酒家 土間土間」にて、コロナ禍における新様式への対応、業務効率化、人員不足対策、エンターテインメントを目的とした実証実験を開始することを発表した。

 「PEANUT(ピーナッツ)」は、中国をはじめアジア、アメリカなど、世界中で利用されているフロアーロボットである。飲食店のマッピングデータと複数のセンサーで自律的に判断をして、料理を自動で注文客の席まで配膳する。走行速度は人や障害物にぶつかることなく安全に配膳を行えるよう設定変更が可能である。また、音声で料理の到着を案内する。これによりホールスタッフはサービスに集中することができ、接客品質の向上やホール業務の省力化、効率化が期待される。

・ウイルス感染予防対策
・働き方改革
・エンターテイメント性

 今回、土間土間がPEANUTの実証実験に至った理由は、現在新型コロナウイルス感染症が流行する中、PEANUTが配膳、片付けを行うことで、来店客とホールスタッフの直接的な接触機会が減少し、感染予防対策の有効手段になるのかを検証するためである。また、来店客がPEANUTを見て笑顔になり、エンターテインメントの観点からも企業イメージの向上に繋がると期待しているという。

概要

実施店舗 「土間土間 赤坂店」東京都港区赤坂2-14-33 赤坂三田ビル6F
実施期間  2020年7月30日(金)~2020年10月末日
土間土間ホームページ  https://www.doma-doma.com/

 POS・オーダーエントリーシステムの企画・開発を主な事業としてきた日本システムプロジェクトが、なぜ今、ロボットを手掛けるのか。それは、外食産業全体が人員不足の中であっても、ロボットが人の作業負担を減らすことができれば、よりサービス中心の働き方へとシフトし、飲食店の新たな価値、体験の創出につながると考えているからだという。

 同社は、これからの飲食サービスの新常識としてPEANUTを中心に「飲食店の未来をおもしろく」を掲げ、さまざまな課題解決に取り組んでいく、としている。

フロアーロボット『PEANUT』(日本システムプロジェクト)