2020年9月1日、HTGとブルーイノベーションは、ドローン・ロボットによる医療業界向けソリューションの共同開発に向けて、資本業務提携契約を締結したことを発表した。

 今回の業務提携で共同開発する医療業界向けソリューションでは、ブルーイノベーションが開発したドローンやAGVを活用した在庫管理システムを、HTGが提携する国内外のクライアント(医薬品・医療機器・医療材料等のメーカーおよび卸)に導入し、共同でGMDP(Good Manufacturing and Distribution Practice、医薬品の適正製造・流通規範)に基づいた在庫・温度管理システムの開発を行う。複数のドローン、ロボットを制御するBEP(Blue Earth Platform)を活用した倉庫棚卸ソリューションを軸に開発していく。新型コロナウイルス感染症の流行により、医療業界においてもリモート業務需要は一段と高まっており、それに応えるべく両社の強みを合わせて、ドローン・ロボットによる医療業界向け業務効率化ソリューションを展開する。

 ロードマップとしては、先ずは社内向けソリューションを構築し、社内検証を行い、その後国内のクライアント(医薬品・医療機器・医療材料等のメーカーおよび卸)、そして将来的には海外への展開を予定している。

 HTGはテック企業への投資事業や医薬品事業(製造・販売)にこれまで取り組んできた。ヘルスケアプラットフォーム事業・投資アライアンス事業・医薬品製造販売事業等を通じて、医療を中心としたヘルスケア業界にテクノロジーを融合させ、斬新でユニークなサービスでイノベーションを起こす取り組みを進めている。国内外のグループ各社で蓄積したノウハウを活用し、医療と人々の健康をよりよくするための価値創造をしていく。

 ブルーイノベーションは、昨今の労働人口減少、地球温暖化に伴う大規模自然災害の増加、インフラの老朽化といった年々増加する社会課題を解決するため、基盤プラットフォームBEPを軸に、ドローンやロボットをAI、ブロックチェーンなどと組み合わせて無人化、省人化を図る技術の開発に取り組み、来たるクラウドモビリティ社会に向けて、倉庫内在庫管理等のドローン・AGVによる医薬品在庫管理ソリューションのイメージインドアロボティクス、モビリティ連携、BIポートによるソリューションの開発、展開を進める、としている。

ドローン・ AGVによる医薬品在庫管理ソリューションのイメージ