2020年8月27日、エアロネクストは、「JAXA航空イノベーションチャレンジ 2020 powered by DBJ」において、研究テーマ「マルチコプターにおける重心位置の変化が機体特性に与える影響の調査」が採択されたことを発表した。

 JAXA航空イノベーションチャレンジ「JAXA航空イノベーションチャレンジ2020 powered by DBJ」は、日本の航空宇宙分野の研究開発の中核機関として、航空産業の発展に向けたイノベーションを推進するため、産業界や大学等との連携を促進するJAXA(宇宙航空研究開発機構)が、その活動の一環として、世界の航空輸送や航空利用にイノベーションをもたらし、日本の航空産業の競争力強化につながる新たな技術やアイディアを、航空分野のみならず異分野からも広く求めて2020年6月10日から7月17日まで公募を実施したものである。

 2020年度は「JAXA航空イノベーションチャレンジ2020 powered by DBJ」として、日本政策投資銀行(DBJ)の協力のもと、製品/サービスのコンセプト作りや事業計画検討など、社会実装に向けたサポートを強化し、日本の航空産業・航空技術の競争力強化につながる新たな技術やアイディアの実現を目指しており、今回はフィージビリティスタディへ進む18件が採択され、エアロネクストの調査案件もそのうちの1件として選定された。

▼「JAXA航空イノベーションチャレンジ2020 powered by DBJ」選考結果
http://www.aero.jaxa.jp/public-invitation/challenge/2020-challenge-dbj_rep.html

 今回の採択は、日本の航空産業の競争力強化や航空利用につながるイノベーションを起こすアイディアであることのほか、アイデアの新規性、革新性等の魅力や社会インパクト、さらに具体的な内容、スケジュール、費用や将来の事業化・実用化の可能性等のフィージビリティスタディの実行性に関する厳正なる審査の結果である。

 エアロネクストは、機体重心を最適化することで、産業用ドローンの基本性能を向上させる構造設計技術「4D GRAVITY」を産業用ドローンに標準搭載するため、強固な特許ポートフォリオを構成し、4D GRAVITYライセンスに基づくパートナーシップ型のプラットフォームビジネスをグローバルに推進している。

 同社は引き続き、様々な活動を通して空が社会インフラとなり経済化されて、ドローンで社会課題を解決する世界を生み出すために、テクノロジーで寄与していく、としている。