2020年6月10日、大成温調とブルーイノベーションは、国内外のビル・工場などの施工途中、改修工事の際の点検を自動化する総合点検システムプラットフォームの共同開発に向けて、協業を目的とした資本提携契約を締結したことを発表した。

 大成温調は、空気調和、給排水衛生、電気設備工事および建築一式工事の設計・施工管理を手がける「総合設備のプロフェッショナルグループ」として、国内外のビル・工場などへの豊富な施工実績がある。新たなブランドLIVZONを2020年4月より立ち上げ、メンテナンス、リニューアル、ビル管理などの周辺も含めた新たな総合サービス展開を予定している。その一つとして、ドローンソリューション分野での数々の実績があるブルーイノベーションと提携し、ドローン、ロボット、センサーによる目視点検などの作業を導入し、これまでの労働集約型ではなく、安全、効率的でコストがかからない業務を実現する。

 ブルーイノベーションは、労働人口減少、地球温暖化に伴う大規模自然災害の増加、インフラの老朽化といった年々増加する社会課題を解決するため、Blue Earth Platform(BEP)を軸に、ドローンやロボットをAI、ブロックチェーンなどと組み合わせて無人化、省人化を図る技術の開発に取り組んでいる。点検、警備、物流などにおいて数多くの実績を有し、特に点検分野では最近の1年半でプラント、発電所、大型の工場などを中心に約100ケ所の屋内現場で実証実験や点検業務を重ねている。

 具体的なソリューションの内容としては、施工現場および施工後において、ドローン、ロボット、センサーによる主に目視点検、測量、ガス検知、現場巡回などの可能性を検証していく。大成温調では「たてものを、いきものに」「育ビル」をコンセプトに、たてものの一生に携わっているが、人の血管が老化するのと同じく、メンテナンス、リニューアルが必要である。ロボティクス化することで、これまで人ができなかった以上のソリューションを実現していく。

ドローンによる検査・目視点検ソリューションのイメージ

BEP(Blue Earth Platform)とは

 BEPは、One Command Full Missionをテーマとしており、複数のドローンやロボット操作を毎回複雑な設定をすることなく、一つの指示で自動的に業務を達成することが可能である。ドローン、ロボット利用者が効率の高い業務を遂行できることを目的としている。

▼ Blue Earth Platform
https://www.blue-i.co.jp/advantage/bep/