2020年1月9日、ブルーイノベーションと京セラは、ドローン分野での新たなソリューションとして、ドローンを利用した「移動通信中継局」を共同開発することに合意したことを発表した。

 「移動通信中継局」は、災害現場など携帯電話の電波が届かないエリアにおいて、通信中継局機能を持つ複数のドローンを飛行させることで、平常時と同じように携帯電話での通信を可能にする。ドローン内の通信ユニットが通信エリアを判断し、自動で通信網を形成することが可能である。

 ブルーイノベーションが提供する、複数のドローン・ロボットを遠隔で制御し統合管理を可能にするBlue Earth Platform(BEP)等のシステム・プラットフォーム技術と、京セラが通信機器事業で培ってきた無線通信技術を融合させ、共同開発していくという。

 なお、同開発品は、1月7日~10日の間、米国ラスベガスにて開催されるCES2020のブルーイノベーションブースにて参考展示している。今後、LTE網や5G網での通信環境の構築実証を重ね、法令改正状況にあわせ、2021年度中の商用化を目指し開発を進めていく、としている。

移動通信中継局搭載ドローン 参考展示品
移動通信中継局 シミュレーター操作イメージ ※国土地理院地図を加工して作成

開発における各社の役割

・ブルーイノベーション
 移動通信中継局システム中のバックエンドシステム(サーバー対応)、フロントエンドシステム(画面インターフェース)の構築

・京セラ
 ドローン中継局に搭載するLTE網、5G網の構築ができるセルラー通信ユニットの開発

Blue Earth Platform(BEP)とは

 ブルーイノベーションが開発する、ドローンの属性情報、各種センサーから得られるデータを一元的に統合管理し、AI、ブロックチェーンを活用した最適業務が遂行できる基盤プラットフォーム。https://www.blue-i.co.jp/advantage/bep/