ドローン・エアモビリティ特化型ベンチャーキャピタルであるDRONE FUND(以下ドローンファンド)は、2020年6月1日に設立から3周年を迎え、4年目の活動を開始した。あわせて同社は、創業者/代表パートナーの千葉功太郎氏が自家用操縦士のパイロット免許を取得したことを同日発表した。

4年目にあたり、ドローンファンドが目指す世界像

 ドローンファンドは、2020年6月1日で、設立から3周年を迎えた。同社はドローン・エアモビリティ前提社会の実現を目指すため、国内外のスタートアップへの投資活動を積極的に行ってきた。この3年のあいだに数多くのLP投資家が参画し、2017年6月に設立した1号ファンドは15.9億円で、2018年8月に設立した2号ファンドは52億円で、それぞれ資金調達を完了した。

 我々の社会は、人口構造の変化やインフラ老朽化、気候変動や大規模災害、そして感染症の拡大など、様々なリスクに直面している。こうした流動的な社会において、持続的な経済活動を行うには、未来の社会を見すえた新しいテクノロジーの社会実装が必要である。

 また今回、千葉功太郎氏が自家用操縦士のパイロット免許を取得したことは、ドローンファンドがドローン・エアモビリティ特化型ベンチャーキャピタルとして投資活動を行う上でも大きな糧となると考えているという。ドローンファンドは、4年目においても、持続可能な経済活動、社会活動の実現に強く貢献していく、としている。

創業者/代表パートナー 千葉 功太郎氏のコメント

 ドローンファンドは、設立3周年を迎えることになりました。皆様から多大なるご支援をたまわり、私たちの挑戦を大いに加速させることができました。改めて深く感謝申し上げます。

 昨年、日本政府は2022年度のレベル4(有人地帯におけるドローンの目視外飛行)の解禁、2023年度の「空飛ぶクルマ」の事業化開始を、政策目標として閣議決定しました。先日も5Gや国産ドローンに関する新法が可決したばかりです。ドローンやエアモビリティが飛び交う社会はもうすぐそこまできています。

 また「空の移動革命」や、モビリティ連携に向けた社会を先取りするため、個人でのプロジェクトも進めてまいりました。たとえば、2018年12月に小型ビジネスジェット「HondaJet Elite」の購入を発表し、それ以来パイロット免許の取得のために訓練を積んでまいりました。このたび、自家用操縦士のパイロット免許(Private Pilot License)を無事取得いたしましたことを、この場を借りてご報告させていただきます。

 将来的には、既存の有人航空機が飛ぶ世界の空に、無人のドローンやエアモビリティなども続々と参入していくだろうと想定しています。経営者・投資家としてのバックグラウンドに加え、100年かけて安全と信頼を築いてきた既存の航空産業に関する専門性を背景に、ドローン・エアモビリティ産業のさらなる飛躍を後押ししてまいります。

共同創業者/代表パートナー 大前 創希氏のコメント

 ドローンファンド4年目の始動にあたり、ご支援いただいた皆さまに改めて深く御礼申し上げます。

 これまで1号ファンド・2号ファンドから国内外40社以上のスタートアップへの投資を実行してまいりました。ドローンの機体を研究開発するハードウェアメーカーから、現場でのオペレーションを可能にするソフトウェアメーカーやサービスプロバイダー、さらには「ドローン・エアモビリティ前提社会」において必要不可欠となる要素技術を研究開発するスタートアップまで、全方位的なポートフォリオを形成しております。

 また過去1年間に限定すれば、慶応義塾大学における公開シンポジウムの共催(7月)、中国・深圳における千葉道場ドローン部合宿の開催(7月)、世界防災フォーラム2019におけるセッションの共催(11月)など、産業のエコシステム形成のために、投資先企業やLP投資家のみならず、公共セクターを巻き込んだ精力的な活動を展開してまいりました。

 特に私に関しては、投資先企業が拠点をおく国内各地や、マレーシア、アメリカ、ブラジルなど各国にも足を運び、現地で登壇の機会をいただくなど、投資先企業とのリレーション強化や外部とのネットワーク構築にも注力してまいりました。4年目も引き続き、投資活動のみならず、市場の拡大や投資先の事業機会の創出に関しても幅広く支援して参ります。

ドローンファンド 概要

 ドローンファンドは、ドローン関連のスタートアップに特化したベンチャーキャピタルとして、2017年6月に設立。現在、2号ファンドは「ドローン・エアモビリティ前提社会」の実現をテーマに投資活動を展開している。

略名称 :DRONE FUND(ドローンファンド)
正式名称 :千葉道場ドローン部1号投資事業有限責任組合、千葉道場ドローン部2号投資事業有限責任組合
運営会社 :DRONE FUND株式会社
代表者 :千葉功太郎、大前創希
所在地 :東京都渋谷区恵比寿3-3-6 滝澤ビル3F
設立 :2017年6月(1号)、2018年8月(2号)
事業内容 :ドローン・エアモビリティ関連への投資及び協業支援
ウェブサイト http://dronefund.vc