白馬村観光局 、KDDI、京セラ、Red Dot Drone(以下 RDD)は、FWTジャパン協力のもと、2020年1月18日から2020年1月25日に開催されるフリーライドスキー・スノーボード世界選手権「Freeride World Tour Hakuba Japan 2020」において、滑走する選手の映像と、速度・高度・位置などのデータを組み合わせて大型モニターにリアルタイム表示する、新たな観戦体験を提供することを、2020年1月15日に発表した。選手の滑走データを可視化することにより、観客は選手のパフォーマンスやレースの比較がより分かりやすく体感できる。

大会映像の配信イメージ

 Freeride World Tour(以下 FWT)は、フリーライドスキー・スノーボードの世界最高峰の大会の一つである。白馬村(長野県北安曇郡)は、地形やアクセス、雪質などが評価され、アジアで唯一FWTの基準を満たす場所として2018年に開催地に選出された。同大会では、標高約2,000メートルの雪山を4G LTEネットワークでエリアカバーする。

 雪山を滑走する選手の位置情報をもとに、ドローンが自動追尾・撮影した映像と、選手が持つ京セラ製スマートフォン「TORQUE® G04」から取得する滑走データを組み合わせた映像を、会場内の大型モニターに伝送する。

 大会の映像は、インターネットスポーツメディア「SPORTS BULL」や国内最大4チャンネルのスポーツテレビ局「J SPORTS」でも配信される。

大会映像配信のシステム構成図(数字は伝送経路の順番)

 今後も、白馬村観光局、KDDI、京セラ、RDDは先端テクノロジーを活用してスポーツ観戦体験を拡張するとともに、地域の活性化にも取り組んでいく、としている。

各社の役割

1. 白馬村観光局
・同取組みへの協力支援

2. KDDI
・FWT JAPAN 2020における新たな観戦体験の企画、推進
・ライブ中継のための4G LTEによる通信環境整備
・「SPORTS BULL」や「J SPORTS」における同大会の配信調整

3. 京セラ
・「TORQUE® G04」の端末提供およびセンサー情報(速度・高度・位置)を取得する技術協力

▼「TORQUE® G04」製品詳細
https://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/torque/

4. RDD
・ドローンがGPS情報に基づき自動追尾する機能の提供
・ドローンが自動追尾し空撮した映像をリアルタイムにサーバーへ配信する機能の提供
・センサー情報を独自に開発したアプリより取得し、ドローンで空撮した映像へリアルタイムに滑走データの表示を行うシステムを提供

5. FWTジャパン
・同取組みへの協力支援
・FWTのドローン撮影チームと合同で空撮映像を撮影
・全世界に放送する映像で使用

フリーライドスキー・スノーボードについて

 フリーライドスキー・スノーボードは、ゲレンデ滑走だけでなく山の自然な地形を楽しむウィンタースポーツのスタイル。特に、日本の質の高い大量のパウダースノーは海外で「Japow」(Japan + Powder Snow) と呼ばれている。多様で急峻な山々に短時間で到達でき、大量の積雪がある白馬村は、FWTから「世界でも最高水準の雪山があり、1月中旬に大会が開催できる現在世界で唯一のスキーリゾート」と認められている。

「Freeride World Tour Hakuba Japan 2020 - The Winter Begins」について

 「Freeride World Tour Hakuba Japan 2020 - The Winter Begins」は、日本で初めて開催が実現したフリーライドスキー・スノーボードの世界最高峰の大会の一つである。白馬村の地形や、アクセス、雪質などが評価されている。

開催期間:2020年1月18日~2020年1月25日
開催場所:白馬アルパインエリア(長野県北安曇郡白馬村北城)
主 催 :FWT Hakuba 2020 実行委員会
共 催 :白馬村、一般社団法人白馬村観光局

Freeride World Tour(FWT)について

 FWTは1996年にスイスで第一回大会が行われ、その規模はフリーライドファンの増加と共に拡大。現在は世界で唯一最大のフリーライドの世界ツアーとなった。2017年は男女・スキー・スノーボード・予選・ジュニア合わせて5,600人以上の選手が世界を転戦し、合計150大会が欧州・北米・南米・オセアニア・アジアで実施されている。

昨年の大会の様子