2020年1月8日、アイネットは、従来より推進しているドローン活用の新たな橋梁点検手法「君津モデル」について連携強化を行ったこと、及び、今後のドローン事業戦略を発表した。

ドローン活用の「君津モデル」連携強化

 同社はドローン(無人航空機)について2016年から取組を開始、現在はドローン映像ソリューションやドローン飛行場運営を始め複数のメニューを展開している。

 左から、第1データセンター(以下 DC)、第2DC、ドローンによる橋梁点検

・無人航空機による橋梁点検の実証実験について

 高度経済成長期から半世紀以上が経過し、当時一斉に建設された多くのインフラが耐用年数の限界を迎えているものの、自治体には点検人員不足、予算不足等の課題が存在している。とりわけ重要度の高い橋梁に着目し、2019年5月、Dアカデミーと共に、君津市と『無人航空機による橋梁点検の実証実験に関する覚書』を締結した(https://www.inet-datacenter.jp/news/news/2019/0529/)。

・AIテクノロジーを提供する企業との連携強化

 今回、新たにAutomagiも参画し、AIテクノロジーを活用したインフラ点検の実用に向けた映像解析の検証を開始した。

  <AIテクノロジー活用により期待される効果>
 1. 損傷の見落としの回避(人間とAIのWチェック)
 2. 損傷の定量的な把握(損傷面積等の数値化)
 3. 損傷の進行性の把握(前回点検との比較)
 4. 診断業務の精度向上・効率化

 本連携におけるそれぞれの役割は以下の通りであるが、全国他自治体への展開が可能な「君津モデル」の実証実験を今年度中に終え、実証実験の結果をふまえて2020年度から本格運用を開始する予定であるという。

今後のドローン事業戦略

 今後、アイネットは上記「君津モデル」の全国他自治体への横展開に加えて、以下のドローン事業戦略を進め、同社が標榜する『あらゆるデータをDCへ』を深化させていく、としている。