2019年11月26日、FullDepthは、産業用水中ドローン「DiveUnit300」の販売を開始したことを発表した。

DiveUnit300(ダイブユニット300)

 本体・セントラルユニット(ノートPC・通信機器など)・テザーユニット(ケーブル)の3点セット。 水中を自由に移動できる7基のスラスターで、 構造物などの調査・点検に必要な横への平行移動も可能である。また、ワンタッチで取り外しできるバッテリーを搭載しており、船上でスペアのバッテリーに差し替えることで長時間の潜航が可能となる。ケーブルを本体から取り外せるため、人の手で持ち運べるうえ、宅配便でも運搬できる。国産メーカーならではの安定性・堅牢性を重視している。

主な性能

・最大潜行可能深度:300m
・極細光ファイバーケーブル:3.7mm
・操縦は2~3時間の練習で習得可能
・本体重量は約28kg。最少2名で運用可能
・独自のクラウドサービスを提供
 オフィスなどの離れた場所でリアルタイムに映像を確認できる
 水深や水温など、本体が記録した各種データを様々な検証・解析に活かせる

<オプション>
・マルチナロービームソナー
 濁りなどで水中の視界が悪い状況でも、対象物との距離や状況が把握できる
・USBL音響測位装置
 自己位置の推定ができるため、悪天候時に水中での使用も可能

最少2名で運用可能
最大潜行可能深度300m

同社の産業用水中ドローンが得意とすること

・横移動と縦移動を繰り返して、構造物等を調査
 ダムの堤体面、取水口、暗渠等の点検 / 護岸 / 洋上風力発電所 / 船
・小型なドローンで自己位置の特定等が求められる現場
 漁礁
・必要な時だけ水中の点検を行える
 養殖 / 定置網
・陸上は大人数、船上は数名で調査可能
 地殻調査 / 資源調査 / 生物調査 / 水中調査

左:ダム、右:洋上風力発電所
左:漁礁、右:養殖

販売開始イベント開催

 FullDepth(東京都台東区蔵前)1階のプールにて、2019年12月19日10時~12時(メディア向けは、同日13時30分~15時30分)に、販売開始イベント「DiveUnit300誕生から現在のUseCase」を開催する。当日は実際に「DiveUnit300」のデモンストレーションを実施する。また、希望者への個別相談会も行う。

<申し込み方法>
下記のコンタクトフォームより申し込み。
https://fulldepth.co.jp/#contact
(題名「製品説明会参加申し込み」、メッセージ本文:参加人数、質問事項を記入)

参考:FullDepth 水中ドローン活用事例

190205 相模湾漁礁調査 記録